まつでぃ録

日常の中で感じたこと、考えたことなどをつらつらと。

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自分を形成するものの原点

人の特徴を定義する際には様々なものが挙げられる。
外見、内面から始まって、話し方や服装など、それは細分化していくらでも列挙できるが、その、人を特徴付ける要因の1つに「趣味」が挙げられる。
趣味は仕事や学業といった他の受動的な要因に比べると、非常に能動的な要因だといえる。
それは、自ら行動して、自らの知的好奇心や自己満足を得る行為だからである。
よって、その趣味の内容は、個々人の特徴を強く反映していると考えられる。
これは、その趣味の1つがアニメである人物が、その趣味に出会った原点とそれを辿った備忘録。
 
 
趣味を持つきっかけというのは人によって異なる。
人に勧められたり、それを趣味に持つ人物を見かけて興味が湧いたり、テレビや漫画に触発されたり、いろいろあるだろう。
私がアニメに出会ったのは深夜帯のテレビがきっかけだった。
中高生の頃の私は部活をしていて、帰宅後の疲れた体では宿題等がおぼつかないことが多々あった。
ならば数時間ほど仮眠をしてからやればいい。
そんな生活をよくやった。
仮眠から起きて、宿題をやるのにも全く静かだと寂しくなることもあるだろう、音楽やテレビを付けることもあった。
そんな時に、意図せずテレビ画面から深夜アニメが放送されて来たのは必然とも言える。

最初は特に気にもしなかった。
しかし、なんとはなしに見続けているうちに、毎週見るようになってしまったアニメがあった。
「フタコイ オルタナティブ」
である。

フタコイ オルタナティブ (Wikipedia引用)
『フタコイ オルタナティブ』は、「電撃G's magazine」連載のオリジナル企画『双恋』のアニメ化作品第2弾である。"古典的なラブコメ"を目指した前作『双恋』との徹底的な差別化を計り、キャラ設定の改変、スラップスティックなアクション、奇抜な展開、アバンギャルドなギャグ、クールな作風など、多分にインディペントフィルム的なアプローチがなされた。主人公のキャラクター造形やテーマにおいても、中学生を主人公に据えて子供から青年になることの悩みを描いた前作に対し、本作は21歳の探偵を主人公に据え、彼が抱く「責任を負うこと」への恐れ、青年期の終わりと大人になることの痛みをテーマとした。


“――3人でいたい――”
日本のどこかにある普通の下町「二子魂川」の一角で、死亡した父親の跡をなんとなく継いだ私立探偵・双葉恋太郎。
彼の元に、謎めいた双子・白鐘姉妹が現れ、なし崩しのまま奇妙な同居生活が始まる。
犬猫探しぐらいしかない探偵稼業、個性豊かな住民たちとの触れ合い、時折騒動が起きつつも平和な日常は、いつまでも続くようだった。
しかし、数年前にニコタマを混乱へ陥れた組織の魔手が、恋太郎と白鐘姉妹の“3人でいる日々”を破壊しようと、再度ニコタマへ迫っていた。


放送されたのは今から8年前の2005年4~6月。私が当時高校1年だった時のことになる。
これが、初めてタイトルを意識して見始めたアニメだった。
私は初めてのアニメの世界にどっぷりハマり、なけなしの小遣いで初回限定盤のゲームを買う程になった。
フタコイは、その舞台にモデルとなった街があり、二子玉川という場所がそうだという。
フタコイに夢中になった私は、自然と聖地巡礼をしたいと思うようになっていた。
当時、聖地巡礼という言葉があったかどうかすら分からないし、実際どれだけの人がやっていたかどうかすら分からないけれど、やってみたいと強烈に感じた。
しかし、二子玉川は東京都世田谷区にある。
当時、兵庫県淡路島に住んでいた自分にはあまりにも遠い場所だ。
その、絶対的な物理的距離に絶望して、行きたくても行けない、一人では何も出来ない状況のまま、年月ばかりが経ち、いつしかこの思いは頭の隅へと追いやられた。



時が経って2013年。大学院生となった私は偶然にも、東京の学会に行く事になった。
学会の日程は月曜,火曜。つまり週末に前もって東京入りして遊ぶことができる。
土曜には大学の所用があったため、行動できるのは日曜だけだったが、それでも一日フリーに行動できる日が出来た。
東京で一日行動できるとして、何をやればいいのか、何がしたいのか色々と考えていくうちに、昔の想いが蘇った。
――二子玉川に行きたい――
かくしてフタコイ聖地巡礼の機会がやってきた。



5月某日。8時過ぎに自宅を出発し、東京へ向かった。
在来線や新幹線を乗り継ぎ、二子玉川駅に降り立ったのは正午をちょうど過ぎた頃だった。
二子玉川駅に降りてすぐ探す。

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見つかった。
最初の聖地である。
さすがに人が多くて写真の取りにくい場所だった。
それでも、この景色を見た瞬間に、本当に二子玉川にやってきたのだと実感した。

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参考画像。アングルとか全然違った。



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高揚しつつもまずは荷物を駅のロッカーに預ける。
確か駅前にレンタサイクルがあったはずだと現地に向かう。
おやすみでした。
休日休みのレンタサイクルの存在意義()

仕方ない、徒歩で回ろう。
二子玉川に着いてまず行くべき場所と言ったら、二子玉川東側河川敷だ。
劇中でも何度となく登場するこの場所は、フタコイの中心的存在である。
しかし、駅を出て歩くこと数分。下調べ段階での懸念が的中した。

DSC00447.jpg
工事だ。
河川敷の工事がやっていて、バリケードがあるために河川敷に入れない。
とある聖地巡礼記録によると2008年12月には工事中だったから、さすがにもう終わっているだろうと高を括っていた。

DSC00407.jpg
とりあえず、駅からだいぶ離れたところまで歩いて行ってみるけれど、ずっとバリケードが隙間なく続いている。
これはさすがに入れないなと、思ってしまった。
いや、実際には強引にでも入ってしまおうかと思った。
バリケードを超えてでも入ってみたいと、本気でそう思った。
でも、人目が多すぎた。
地元から遠く離れたこの場所で、騒動は起こしたくなかった。
希薄な現実感の中でも、僅かながらの呵責が残っていた。

DSC00413.jpg
しかたがないので、遠く離れた場所から、出来るだけ頭のなかのイメージと近い構図になるような写真を撮った。
ちょっとした柵の中に、悪いとは思いながらも入って。
だけど、劇中とは比べ物にならないくらい駅から遠い場所だった。
これが自分には限界だった。


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劇中のアングル。
河川敷に入れない以上、どうやっても撮れない。




だいぶ駅から離れてしまったし、お腹も空いていたので駅前へと戻ることに。

DSC00416.jpg

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想像以上に開発されていた駅前のビルに気圧された。
駅前のコンビニで昼食を購入して、西側河川敷へと向かう。
こちらには人影が結構あって、どうやら河川敷の中へと入れるようだった。

DSC00424.jpg
いい街だ。
直感的にそう思った。
ここには穏やかな空気が流れている。
そう、河川敷に入った瞬間に感じた。

河川敷の一角に腰を下ろしてコンビニ弁当をぱくつく。
風が強い。
髪の毛がよく揺れる。
気持ちのいい場所だ。
ずっと、ここで穏やかな気持ちで過ごしたかったけれど、ひとまずは聖地を巡ってからにしようと考えた。
やることはやってからにしよう。

DSC00426.jpg
河川敷を離れて駅前商店街へと歩いて行く。
歩いて数分。駅前なのでもちろん近かった。
最初に向かったのは朱雀湯のモデル、新寿湯。
予想していたけど、知っていたけど、実際に目にするまでは信じられなかった。

DSC00428.jpg
朱雀湯がなくなって、全く別の建物が立っていたなんて。
自棄飲みするための自動販売機もない。
ただ、そこにはマンションがひっそりと立っているだけだった。
とある聖地巡礼記録によると、2008年には新寿湯は廃業して取り壊されていたとのこと。
訪問するのがあまりにも遅すぎた。

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参考画像。
きれいサッパリなくなっている。


落胆しながらも商店街をとぼとぼと歩く。
次に向かうのは主人公たちが生活していた双葉探偵事務所のある建物。
こちらは、下調べしたところ、きちんと残っているようで、ワクワク期待しながら現地へと向かった。
歩くこと数分。またも信じられない光景が広がっていた。

DSC00433.jpg
建物がない。
いや、実際には取り壊されている途中だけれど、元の面影は全くない。

これには心が折れそうだった。
建物を取り壊すのはそんなに日数はかからないはずだから、取り壊しに着手したのは最近だろうけれど、それだけに残念だった。

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ホントならこんな感じの建物があったはず。


ここまでの聖地は全滅だ。
年月の残酷さを感じずにはいられなかった。
街は変わっていく。
何もかも変わらずにはいられないのだと、強く感じた。


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その後は商店街とその周りを散策しながら、小さい聖地をいくつか探し回った。
中には当時のまま残っていた場所もあったけれど、意味合いとしては小さい。
落胆しながら、二子玉川西側河川敷に戻った。



DSC00452.jpg

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建物で当初のものはほとんど残ってなかった。
銭湯も。
探偵事務所も。
軒並み商店街は壊滅的だった。
本命の二子玉川東側河川敷も閉鎖されていた。

それでも、フタコイの雰囲気というか、世界観はしっかりと感じることが出来た。
河川敷で、ぼーっとしてるだけで、あの穏やかな雰囲気を感じ取ることが出来た。
あの3人が過ごしたとされるこの河川敷を訪れることが出来て、本当に幸せだった。
あの3人がいた場所に自分も立って、それを重ね合わせてる。
彼らの幸せを、自分も享受できる。
それだけのことに、こんなにも感動できる。
これこそが聖地巡礼する本質的動機だと感じた。



今回はそれほど長時間、二子玉川に居られなかったけれど、本当は河川敷で昼寝なんか出来たら素晴らしいだろうなと思った。
生憎、今日は昼から曇りがちで昼寝には向かなかったけれど、それでも河川敷に腰を下ろして感じ取れるものはたくさんあった。
ここが、自分の中の始まりなんだって思うと、なんだか感動的だった。



DSC00477.jpg
17時には新宿集合の予定だったし、そろそろ雨も降りそうだったから二子玉川を去ることに。
寂寥感はなぜか湧かなかった。
高校1年の頃とは違って、私はもう遠いからといって行動できない人間ではないし、お金さえ払えれば4時間で自宅から来ることができる。
日帰りだって可能だ。
そんな身近さを感じたからかもしれない。
また来れる。
そう確信した。
私にとっては、今まで訪れてきたどんな聖地よりも感動的であった場所だ。
今度は自転車で訪れよう。
そう、心に決めた。
 
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  1. 2013/05/25(土) 22:20:47|
  2. 聖地巡礼
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  4. | コメント:2
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コメント

こんばんは。
私的ですがわたしと全く同じようなことを感じてる人がいたのでコメントさせて頂きます。
子供の頃何気なくつけたテレビでやってたフタコイ...に妙な親近感を覚えて。
あの作品の持つ空気感が新鮮で好きでした。
それにしても探偵事務所は取り壊されちゃったんですね。今度二子玉川に行こうかと思ってたので衝撃的です。

フタコイオルタの本か何かで著者みたいな人が
「私達がやってる仕事は夜空に花火を一発打ち上げるようなもので~」なんて語ってたのを思い出します。
二子玉川の街も変わってしまって、子供の頃テレビで見たものが一瞬の夢のように終わってしまいましたが、
今ここでこうやってこの話題を話せて少しすっきりしました。

今ごろ探偵さんは何処にいらっしゃるんでしょうか。笑
  1. 2014/10/11(土) 20:47:35 |
  2. URL |
  3. このニコタマが好きだから #JXoSs/ZU
  4. [ 編集 ]

>このニコタマが好きだから さん
>私的ですがわたしと全く同じようなことを感じてる人がいたのでコメントさせて頂きます。
>子供の頃何気なくつけたテレビでやってたフタコイ...に妙な親近感を覚えて。
>あの作品の持つ空気感が新鮮で好きでした。
同じようなことを感じている方がいて嬉しいですw
フタコイの空気感、私も大好きです。


>それにしても探偵事務所は取り壊されちゃったんですね。今度二子玉川に行こうかと思ってたので衝撃的です。
なにも情報がなかったので私もびっくりしました。
今度、二子玉川に行った時にはどうなっているんでしょうね・・・


>フタコイオルタの本か何かで著者みたいな人が
>「私達がやってる仕事は夜空に花火を一発打ち上げるようなもので~」なんて語ってたのを思い出します。
>二子玉川の街も変わってしまって、子供の頃テレビで見たものが一瞬の夢のように終わってしまいましたが、
>今ここでこうやってこの話題を話せて少しすっきりしました。
確かに、今はもう話題にもあがらない作品になってしまいました。残念ですが。
ただ、今でもこうしてフタコイのことを覚えている方が他にもいたことは私にとってとても嬉しいことです。


>今ごろ探偵さんは何処にいらっしゃるんでしょうか。笑
住む街が変わっても、あの三人なら穏やかに暮らしているでしょうねw
  1. 2014/10/13(月) 18:57:36 |
  2. URL |
  3. まつでぃ #-
  4. [ 編集 ]

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